A形ガード
提供: 保線ウィキ
Aがたがーど
check rail of A-type , frog guardrail of A-type
A形ガードとは、大正14年形分岐器に使用されているガードレールのことである。別名、ガードレール全長が2.7mあることから、27形ガードとも呼ばれている。
A形ガードの概要
A形ガードは、大正14年形分岐器用として設計されたもので、ガードレールの前端部および後端部に車輪が衝突するのを防止するためにレール端部を曲げて製造されている。
この曲げ角を一般に車輪導入角と呼んでいる。
この形式のガードレールは、導入角が1/20.9になっている。
レールとまくらぎの締結方法は、レールブレスと床板およびファングボルトで締結されているため、ポイント部と同様に軌間整正作業が困難である。
A形ガードの特徴
- 主レールと同種のレールを曲げ加工したガードレールを使用している。
- ガードレールと主レールの締結は、平行間隔材と勾配付間隔材を使用している。
- 床板との締結は座金およびレールブレスを使用して、まくらぎにファングボルトで締結している。
A形ガードの欠点
A形ガードは、比較的誘導角が大きく、背面横圧で軌間が縮小しやすい。また、床板との締結がファングボルトのため軌間狂いが生じやすくまくらぎの更換も難しい。
30kgレール、37kgレールのガードレールは、主として異線進入防止の目的で製作され、8番、10番の基準線、分岐線用のガードレールはすべて2,740mmに統一されている。そのため、27形ガードと呼ばれている。
しかし、50kgPSレール用は、クロッシングの摩耗防止を考えて、8番・10番の基準線用と分岐線用を統一したが、12番については、基準線用は異線進入防止のみを考え分岐線用のガードレールと寸法を変更した。