頭部全断面熱処理レール
提供: 保線ウィキ
とうぶぜんだんめんねつしょりれーる
hesd-hardened rail
頭部全断面熱処理レールとは、現在、一般的に使用されている熱処理レールのことであり、HH340レールとHH370レールの2種類が規格化されている。別名、DHHレールともいわれている。
頭部全断面熱処理レールの特徴
従来の熱処理レールは、高周波誘導加熱・ガス火炎加熱を施したレールを水焼き入れ-焼き戻し処理をした頭部熱処理レール(HHレール)と、強制空冷による緩速焼き入れ(スラッククエンチ)処理をした改良頭部熱処理レール(NHHレール)であった。
しかし、最近の圧延直後にレールの保有熱を利用したインラインでの強制空冷による緩速焼き入れ(スラッククエンチ)処理をしたのが頭部全断面熱処理レールである。
普通レールに比べて、炭素含有量が増加して合金成分としてクロム(Cr)必要に応じてバナジウム(V)が含まれている。
従来の熱処理レールに比べて、深い熱処理硬化層を有しているのが特徴で、組織は、微細パーライトである。
HH340レールは、HHレールよりも、また、HH370レールは、NHHレールよりもそれぞれ良好な耐摩耗性がる。
頭部全断面熱処理レールの種類
頭頂部分の表面の硬さで、ブリネル硬さが340HBと370HBの2種類が規格化されている。