腐食レール
提供: 保線ウィキ
ふしょくれーる
corrosion rail , eroded rail , corroded rail
腐食レールとは、鉄などの金属の表面では、降雨などによる水分が付着すると、電気化学反応が起こって表面が腐食してしまうことである。
直流の電車線では、レールから変電所へ流れる帰線電流が踏切道で漏電してしまう現象が見られる。その踏切内に敷設されているレールの底部が電食して腐食しやすい。
レール腐食が及ぼす影響
レールの腐食が進行すると、
- レール断面が減耗することにより、形状の外観が変形してレール断面が減少する。
- 特にレール頭頂面のように、車輪との接触する部分の腐食摩耗が促進される傾向にある。
- 繰り返し荷重により材料の疲労限度が低下して、レールの対応年数が短くなる。
レール腐食の原因
鉄道のレールは、降雨などで腐食するより、トンネル内に敷設されていて、常に湿潤状態にあるレールのほうが一般的に腐食が著しいといわれている。そのような区間では、規定されたレール交換周期ごとにレールを交換するのが望ましい。
レールの腐食が進行するとレール表面が凹凸が激しくなるため、超音波によるレール探傷検査による亀裂の発見も難しくなるので注意が必要である。