熱処理レール
提供: 保線ウィキ
2015年8月3日 (月) 06:31時点におけるS2technologies (トーク | 投稿記録)による版
ねつしょりれーる
heat-treated rail , sorbite rail
熱処理レールとは、普通レールより耐摩耗性とじん性を高める目的で製造されレール頭部に熱処理を施したレールのことである。
また、熱処理されたレールのことを硬頭レール・焼入れレールとも呼ばれている。
熱処理レールの特徴
もともと日本のレールは、諸外国に比べて高炭素鋼で製造されている。それ自体耐摩耗性に適しているのだが、更に耐摩耗性を向上させるために、レールの頭部に焼き入れ・焼き戻しの熱処理を施した。この熱処理されたレールのことを総称して熱処理レールと呼んでいる。
熱処理レールの分類
熱処理レールには、急曲線部に使用するレールとして、レール頭部全体を熱処理した頭部熱処理レールと、直線区間で継目部分の摩耗・はく離の防止を目的としてレール端部のみに熱処理を施した端頭部熱処理レールがある。
現在の熱処理レールの銘板
改良頭部熱処理レールまでは、レールごとに銘板が取り付けられていたが、現在の頭部全断面熱処理レールでは、熱間打刻で表示されている。