溝付きレール
提供: 保線ウィキ
みぞつきれーる
girder rail , grooved rail , channel rail
溝付きレールとは、別名、路面鉄道用レールともいわれ、都市部などの輸送機関として道路上に敷設された軌道において使用されているレールのことである。
路面鉄道用レールの概要
都市内の交通機関として、道路上に敷設した軌道を持つ路面鉄道のレールは、普通レールに比べてレールの高さが高く、敷石などの舗装に便利な形状が望ましい。 従って、路面鉄道用レールとして、
- HTレール(ハイティレールー、High-Tee Rail)
- 溝付きレール
- 溝付きガードレール
が用いられている。
近年、路面電車は自動車に対抗できなくなり、また、交通渋滞の原因、コストの高い理由で次第に縮小または廃止されてきている。したがって、国内生産されていたHTレールも製造が打ち切られている。 HTレールは、レール重量が45.1kg/m、レール長さが12mであり、材質は普通レールと同じものがJIS規格化されていたが1972年(昭和47年)に廃止となっている。
溝付きレールは、車輪のフランジ路(輪縁路)を確保するため、レール頭部に溝をつけたレールである。溝付きガートレールは、ガードレールの役割も果たせるようにリップ部を大きくしたレールであり、両方ともかつて輸入されていた。