水平ポイント
提供: 保線ウィキ
すいへいぽいんと
level gradient point , level grade point
水平ポイントとは、分岐器の設計においてトングレールと基本レールの高さに差がないポイントのことをいう。
トングレールと基本レールの高さの差
大正14年形分岐器や50kgNレール側線用分岐器などにおいて、ポイント部のトングレールを普通レールから切削して製作されるものは、トングレールのほうが基本レールより数ミリ高くなっている。これは、偽似フランジによる割り出しを防止するためである。また、ポイント床板においても基本レールが床板の切欠け部分に取り付けられているため、同高の普通レールを使用すると必然的にトングレールのほうが高くなる。
分岐器別のトングレールと基本レールの高さの差
分岐器の種類 | レール種類 | 頭頂面高さの差 |
---|---|---|
大正14年形分岐器 | 30kgレール | 7mm |
大正14年形分岐器 | 37kgレール | 7mm |
大正14年形分岐器 | 50kgレール | 7mm |
50kgNレール側線用分岐器 | 50kgNレール | 10mm |
水平ポイントの敷設
水平ポイントを使用した分岐器は、水平分岐器ともいわれており、この分岐器を敷設するためには、
- 基本レールより高さの低い特殊なレール(Sレール)を加工してトングレールに使用している。
- トングレールの頭部を切削して基本レールと同高とする。
の2つの方法がある。
トングレールを切削して水平ポイントとして敷設したのは、昭和5年御殿場線の下曽我駅構内・松田駅構内にて試験敷設されたことがある。