橋上ガードレール
提供: 保線ウィキ
きょうじょうがーどれーる
guard rail on bridge
橋上ガードレールとは、橋梁上やその他付近で列車または車両が脱線した場合、逸走して橋梁下に転落しないよう誘導するための設備で、機能的には安全レールと同様である。曲線または曲線が近接した橋梁、長大な橋梁、勾配または勾配変更点付近の橋梁で、本線レール両側の軌間内方または外方に敷設する。
橋上ガードレールの概要
橋上ガードレールは、橋梁上あるいはその付近で脱線が起こった場合、脱線車両が軌道外方に逸走して被害が大きくなるのを防ぐ目的で、橋まくらぎを使用する橋梁または剛橋直結軌道に敷設する。 主な敷設条件は、
- 曲線橋梁
- 列車の進入に半径600m未満の曲線が接近している橋梁
- 10/1000以上の勾配区間、または縦曲線中の橋梁
- 延長が200m以上の橋梁
- その他必要と認められる橋梁
となっている。
橋上ガードレールの敷設
橋上ガードレールの構造は、本線レールの両側の軌間内側に設けるか、降雪の多い地域または必要と認められるところでは本線レールの外側に設けることとし、本線レールとつとめて同種以上のレールを使用することとしている。
橋上ガードレールの継目部の接続およびまくらぎの締結は安全レールの場合と同じであるが、橋上ガードレールをまくらぎ継材に兼用する場合には、各まくらぎに締結することとなっている。
橋上ガードレールを軌間の内側に敷設するときには、その両端部で短絡すると信号障害を起こす恐れがあるため、木材などで固定しておくことが望ましい。