大床板
提供: 保線ウィキ
おおしょうはん
large plate
大床板とは、分岐器のポイント部後端において、トングレールとリードレールを接続する部分で、基本レールとも締結されているの床板のことである。別名、ヒール大床板ともいわれている。
また、組立クロッシングで大正14年形分岐器の床板付き組立クロッシングにも大床板が取り付けられている。
大床板の弱点
大床板は、滑節ポイント・関節ポイントに採用されていて、構造上の弱点箇所となるためまくらぎ2本分の大きさの床板を採用して、強度を与えているが、構造上複雑であるため不完全な継目となっている。
そのため、現在では通過トン数が多い路線では、ポイント後端部に継目がなく大床板を試用しない弾性ポイントが採用されている。
大床板の構造
大床板の構造は、基本レールとリードレールの取り付けにおいて座金を使用するので、ファングボルトや球面ボルトを取り付ける穴が開いている。
球面ボルトが採用されているNレール用分岐器においては、大床板を外さなければ球面ボルトの交換が困難である。したがって、高速走行によりポイント後端部分の衝撃増加が予想される高速用分岐器においては、大床板を厚くしてTボルトを使用して交換を容易にできる改良がなされている。